- 足を組む
- 片足重心になる
- 頬杖をつく
「やってはいけない癖」として有名ですよね。
この癖がなかなか直らないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ですが、本当にアプローチすべきなのはこれらの癖をなくすことではなく、この癖が出てしまう原因となる不調の方なんです。
それ、癖じゃなくて身体の対応策かも?
普段から足を組んで座る癖があります
気付くと片足立ちしてしまって……
だから身体が歪んでしまったのかもしれません
当店にご来店されるお客様の中には、このように「悪い癖のせいで身体が歪んでしまったのかも」とお話しして下さる方がいらっしゃいます。
確かに、原因の一つとして考えられる要素ではありますが……。
セッションが終わった際には、足組みや片足重心は全くと言って良いほどしなくなります。
なぜなら、足を組んだり、片足重心になったり、頬杖をついたり……といった動作は、癖というよりも、不調とのバランスを取るために身体が実行している対応策だから。
たった一度のセッションでなくなる「癖」って、そもそも癖ではないと思います
足を組んでしまうのはその方がラクだから
直さなきゃと思いつつ、結局足を組む癖が直らない・つい片足立ちしてしまう……とお悩みのお客様にその理由をお尋ねすると、みなさん決まってこう仰います。
その姿勢の方がラクに過ごせるんです
- 足を組まないと座っていられない
- 片足重心じゃないと立っているのが辛い
そんな状況では、いくら「この悪い癖を直そう!」と思っていても、一向に達成できないのは当然ですよね。
では、どうして「足を組む」「片足立ちする」ほうがラクに過ごせるのでしょうか?
それは……身体のどこかに不調があったり、歪みや捻れがあるから。
足を組むから歪むというよりも、歪んでいるから足を組んでしまうんです。
歪んだ身体を支えるために、最小効率でなんとかバランスをとらなきゃ!
こんなふうに身体が頑張った結果、足を組んだり、片足重心にしたり、頬杖をついたり……といった、俗に言う「悪い癖」が表出します。
ですから、セッションを通して凝りや歪み・捻れを整えてあげると、自然とやらなくなるんです
また、多くの方は「良い姿勢」を誤った認識で実行していることも、足組みや片足重心に繋がる原因の一つです。
こちらは下記の関連記事で詳しく解説しています。
詳しくはこちら
身体からのサインを見逃さないで
- 「足を組むから歪む」というより「歪んでいるから足を組みたくなる」場合のほうが多い
- 本当の意味での癖ではないので、不調を改善すれば自然とやらなくなる
つまり「悪い癖」というのは「不調のあるサイン」である可能性が高いということ。
この場合の不調とは、単に凝りや歪みだけでなく、
- 机やイス、モニターの高さなど、デスク周りの環境が自分に合っていない
- 無理な姿勢を「正しい」と勘違いして継続してしまっている
などなど、一見無関係と思える要因も含まれます。
足を組みたくなったときはただの癖として流さずに、「身体が歪んで辛いのかも?」「座り方が変なのかも」「机と椅子の高さがあってないのかも」などなど、身体の状態を気にしてあげましょう
せっかく身体が「悪い癖」として教えてくれていることを、無理やり押さえ込んでなかったことにするのはちょっと可哀想ですよね。
しっかりと原因にアプローチすることで、もっと軽く、ラクな状態で過ごせるようになりますよ。